「石松の墓」 対 「みな当り稲荷神社」


2001年5月16日    

 5月20日牝馬のG1レース、オークスではどの馬が勝か教えて下さいよ。
何としてでも当てなきゃならない破目になりましてね。

実は4月から総務に配属された新人が6日のNHKマイルCで枠連2-7を5000円買ったら7倍になったと喜んでいるんですよ。 早速ご利益があったから女子社員にお昼をご馳走すると盛上っていたので、何のご利益だと理由を聞いて見ると、週末に友人とトンカチを持って「森の石松」の墓参りに行き、墓石を削って来たと言うのです。

遠州森町(静岡県周智郡森町)の曹洞宗の名刹で「大洞院」という寺の一角に、「石松の墓」があるらしいんですね。 昭和30年頃から、誰言うとなく石松の墓石を持っていると「商運とギャンブル運を呼ぶ」という噂が広まり、削って行く人が後をたたず、建て替ること2回で、2代目の墓は盗難にあって、現在のは3代目だと言うのです。
私はそこで一席ぶってやったんですよ。

「森の石松」がギャンブルの神様だなんて初耳だよ。 虎造の「江戸子だってねえ、寿司喰いねえ」の浪曲で知っての通り、東海道清水港の侠客、清水次郎長の子分。 飲兵衛で馬鹿で喧嘩早く、おっちょこちょいでお人好しのキャラクターが売り物の男で、バクチの才能があったなどとは聞いたことがないね。 大体ね実在の人物かどうかもさだかでないのに、墓があること事態怪しいよ。

よく観光地が使う手だけど、客寄せ対策だね。 言っとくけど森の石松はアウトローだよ!今で言う反社会的勢力の一員なんです。 ご利益なんてあろう筈がないじゃないですか。「イワシの頭も信心から」の類だよ。

ついでだから賭事の本物の神様を教えてあげますよ。 JR新大久保駅から歩いて2、3分の所にあり天文2年(1533:室町時代)に鎮祭された「皆中稲荷神社」がそうです。

寛永年間、徳川幕府が鉄砲組100人隊をこの地に駐屯させたことから町名も百人町と名付けられ(新宿百人町の町名の由来)、当時、鉄砲組が射撃の特訓で精魂傾けていたが、仲々思うように当らず、一夜煩悶しながら眠りについたところ、稲荷大明神が夢枕に立ち霊符を示されたという。 翌朝、不可解な夢を見たものだと思いながら射撃を試みたところ、百発百中の進境に自分自身が驚いたという。

これを目のあたりにした旗本武士が競って霊符を受け、射撃をしたところ、ことごとく的中。 この話が近郷近在に伝わり、不思議な神託霊夢など多くの霊験あらたかなるものがあり、世間では「皆中(みな当り)の稲荷」と崇拝し、お守りが、的に弓矢であることから弓道・射撃・競馬・宝くじ等の勝負事に強い神様だと言われているんだそうです。

話終っても皆シラーとした疑いの眼差し。 私の友人が今年ここでお守りを貰って万馬券を二度当てているんだよと言っても駄目。 その中「課長! 提案があります。 今度のオークスで、どちらにご利益があるか勝負して見ましょうよ。 課長は“皆中稲荷”、S君は“森の石松”私達は課長かS君かでトトやりますから」で一件落着。

口をはさんだばっかりにとんだことになりましたよ。 テイエムオーシャン単勝で皆中稲荷の面子にかけても勝負をします。 吉日を選んでお守りを貰いに行って来ますよ。