ネバー・ネバー・ネバー・サレンダー


2002年4月18日    

 3月20日、東京ドームでの巨人戦を皮切りに、球団史上64年振りという開幕7連勝で発進した阪神タイガース。 目下のところ11勝4敗(4/17日現在)でセ・リーグの首位に在り、4年連続最下位の「ダメ虎」が、燃える闘将・星野仙一監督の下「ネバー・ネバー・ネバー・サレンダー(決して諦めない)」を合言葉に、さっそうと蘇っているのである。

スポーツ紙でも一面トップで扱われ、プロ野球界は星野阪神を中心に回っているような感すらある。 大阪のみならず日本全国をフィーバーさせ、巷には「にわか阪神ファン」が大量に増殖中とか聞く。

11年連続開幕戦黒星のワースト記録に耐えていた「トラキチ」が、宿敵巨人を破った嬉しさで心斎橋から川に飛込んだ行動も解らないことはない。

口さがない野球解説者は「まさに春の珍事ですよ!そのうち息切れして定位置がいいとこじゃないですか」などと、したり顔で言うが、真剣に勝負に挑んで頑張っている者に対して、実に失礼千万なヤカラだ。

ミスター長嶋引退後は、浪花節的な星野監督の人間性がファンを魅了しているようだ。 もともと岡山・倉敷の生まれで小学生の頃から、ミスタータイガース藤村富美男に憧がれ、幼な心に将来の夢を甲子園・東京六大学・阪神タイガース入団と描いていた熱烈な阪神ファンだったというから、その監督として猛虎復活に向け、自ずと気合いが入るのも無理からぬこと。 感慨一しおなるものがあるのでは。

タイガース監督就任会見の翌日、前、野村監督に電話を入れ「野村さんの野球を受継いでやらせて頂きます」と大先輩を立て、きちっと礼を尽くしてもいる。 今回の監督就任は野村氏が蒔いた「考える野球」が着実に成長していることを知った上で採らせた行動だったとも聞く。

報償金や飲食代として球団に「監督機密費」なるものを設けて貰い、選手だけでなく、バッティング投手、用具係、スコアラー等の裏方にもファミリーとしての目配りが行届いているともいう。 国歌・君が代斉唱の時「六甲おろし」を歌いだした阪神ファンに「あんなのはファンじゃない!単なるアホや!情けない」と憤慨する熱血漢の一面を見せていた。

理屈の上では年間140試合を戦う訳で、開幕カードの連勝・連敗で一喜一憂することはないとはいうものの、阪神の快進撃は不況で暗い日本を元気づける明るいニュースであった。マスターズゴルフ史上、3人目の大会連覇を果したタイガーウッズにあやかり、17年振りのタイガース優勝を導いて欲しいものである。

しかし、チョット気になることがある。 中日ドラゴンズを振り切って辞め、NHKの野球解説者として内定していた星野監督が、突如、阪神タイガースの監督をOKした裏事情は謎である? 野球少年の頃は熱烈なタイガースファンだった星野に、球団が窮状を訴え「三顧の礼」を尽くして頼まれ、ゼニ金ではなく野球人の美学で引き受けたと言われているが、本当にそんな純粋なものであったのだろうか。

実は大きな金が動いていたということにでもなると、闘将・星野仙一も単なるゼニゲバになり、星野株は大暴落すること間違い無しだが。 そんな馬鹿なことをする筈がないと自分に言い聞かせて楽しもう。

タイガース優勝の経済効果は一説に1,000億とも。 一方、三和総合研究所は、大阪・比花区に昨年春、開業した「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」の開業1年の経済効果が、全国で5,901億に達するとの試算をまとめた。

入場者はこれまでの「東京ディズニーランド」初年度の993万人を上回る1,087万人となる見通しで、関西経済に実質成長率を0.3%押上げるインパクトを与えたと評価している。

さしずめ大阪人にとっては「負けたらあかんで!東京ディズニーに」と溜飲を下げていることであろう。 5月から始まるサッカー・ワールドカップ(W杯)の経済効果が1兆2000億といわれている。

星野仙一・大明神!! 阪神タイガース優勝で、沈滞している日本経済上昇の起爆剤にしてくれ。