ビール業界が談合か!!


2002年5月15日    

 風呂上りにガンガンに冷えたビールを口にする喉ごしの爽快さはビールに勝るものはないだろう。 消費量の96%が家庭用で「安さ」がウリの発泡酒は、晩酌の定番となっており、国民酒とも言うのだそうだ。

グラスに注いで出されたら、発泡酒とは気付かない程、ビールの風味そのものなのである。 販売量も全国ビール市場の30〜35%を占めるまで飛躍的に伸びているので、財政難に喘ぐ財務省が黙っている筈がない。 昨年末、自民党税調査会を中心に「発泡酒の税率を上げよう」との動きがあったが、世論の強い批判を浴びて結局見送られた。

発泡酒をサントリーが開発したのが1994年、これに合せて国は96年に税制を改正、発泡酒税を麦芽比率67%未満、50%未満、25%未満の3段階に引上げたにも拘らず、発泡酒の出荷数量が伸びてくると「ビールと同じ味のものは同じ税率に!」と、おかしな理屈をつけて増税を図ろうとしたものだから「発泡酒はビールとは別物、国の言う同じ味だから同じ税率をと言うのは、軽乗用車も高級車も同じ乗物だから同一税金にしろ、と言うのと同じ論法だ!」とメーカーに猛反撃を食らったのである。

ビールは麦芽やホップが主原料だが、発泡酒はコーンスターチや大麦、副原料の米を添加するなどの創意工夫によって、当時麦芽を25%未満に抑えるのは不可能とされていた商品を開発、市場に出すことに成功したのである。

麦芽の使用比率を25%未満に押えた結果、発泡酒の酒税額は約37円(350ミリ・リットル缶)とビールよりも約41円安く、小売価格も145円(同)とビールの218円(同)に比べて安い。

更に夏の最盛期を控え、各メーカーともシェア争いのカギを握る発泡酒戦争が本格化、2、3月の売り上げ結果が年間販売量に繋がるとして、各メーカーは新製品「キリン〈極生〉」、「アサヒ〈本生〉」、「サッポロ〈きりっと新・辛口〉」、「サントリー〈純生〉」をひっさげ、「10円戦争」なる低価格135円(350ミリ・リットル缶)の販売合戦を期間限定で展開したのである。

ビールのように売れ筋が固まっていない発泡酒は、新製品を出すと売れるという状況から、広告宣伝合戦を強いられ、各メーカーとも多額の販促費が収益を圧迫しているのも事実。それでもフル操業で増産体制だとか。

各メーカーとも、ビール需要の回復策を図る必要に迫られているのだが、有効な手だてがないのだとか。

ビールを飲みながら考えることだが、4社ともビール・発泡酒の価格が一緒だということが解せない。 しかも熾烈な販売合戦を展開しながらである。 全く同じ原料や行程で造ってはいないのだし企業の財務内容も違うのだから各メーカーによって価格差が生じるのは当然の筈だが、私の知る限り数十年まったくない。 これはビール業界が官民一体となってヤミカルテルによって価格の統一を図っているに違いない!