建設施工不良を憂う

( 平成19年11月21日 )

投稿者:  観察眼  


 11月20日読売新聞朝刊ほかで 「 竹中工務店 超高層マンション建設で強度不足の鉄筋使う 」 という施工ミスを報じている。 つい先日も清水建設施工の超高層マンションに鉄筋本数不足を伴う工事ミスが発覚した。

建設現場で今何が起こっているのか?。 清水建設、竹中工務店といえば、大手ゼネコンのなかでも、間違えの少ないしっかりとした施工をする優良ゼネコンとして定評がある会社である。 この両社が相次いで、超高層マンションで重大な施工ミスを犯した・・なぜなのか、なぜマンションでミスが相次ぐのか・・・

建設現場では設計図をさらに詳細にブレイクダウン、工事手順などにあわせた 「 施工図 」 なるものを現場責任者が作成し、それに従って鉄筋などを組み立て行く ( 建設現場は自動車の生産システムと似た組み立て作業の現場である )。

そして、作業時間中は、「 現場監督 」 が頻繁に現場を巡回し作業員の手元を見ながら、不手際がないか、事故を起こすような不規則行動はないか・・・さまざまなことに目をひからせている ( きた ) ・・ベテランの現場監督になると、自ら書いた 「 施工図 」 と異なる作業が行われていると、直感的に 「 間違いやミス 」 に気づくという

ところが、嘆かわしいことに、こうしたしっかりとした 「 監督、目配り 」 ができる現場が少なくなってきていると言われている・・

ゼネコンも 「 経営合理化 」 の名のもとに現場要員がどんどん減らされている・・

前述の 「 施工図 」 も最近は 「 外注 」 で書き、「 現場監督 」 は本社が要求してくる 「 管理資料 」 作成に追われて、「 エアコンの入った現場事務所 」 でパソコンで資料づくりに専念し、実際に作業が行われている 「 現場 」 へ出向く回数が極端に少ない現場もあるとのこと・・

これでは現場の安全も品質も、現場作業員 ( 下請け ) まかせ、ということになってしまう。

こうした現実が今回の清水建設や竹中工務店といった超一流ゼネコンが犯した重大ミス ( ある意味で単純ミスかもしれない ) の直接の原因ではないのだろうか長くなるので、今回はここでとめ、機会があれば、なぜ優良といわれる両社がそこまで追い込まれているのかを検証してみたいと思いますが、「( 鉄筋の規格を ) 間違えたことは問題だが、( 社員<竹中>が ) 設計図と違うことを発見してくれたことが救いだった 」 ( 冬柴大臣の発言 ・ 日経20夕刊 ) などというのんきなこと ( ないしゼネコン擁護ともとれる発言 ) を言う暇があれば、まづは竹中工務店や清水建設、および両現場に直接出向いて、会社幹部、現場員とひざを交えて、本音を聞くなどあらゆる手を尽くして 「 真の原因究明 」 と 「 現場の正常化 」 のために全力投球して欲しい。

国民の安全と安心のためにぜひお願いしたい