宗教フランチャイズ・神世界事件とびびっととうきょう

( 平成20年11月04日 )

投稿者: 神霊子  


平成19年12月20日に神奈川県警による全国一斉家宅捜索が行われた 『 神世界事件 』 は、怪しげな手かざし行為をヒーリングと偽る霊感商法であり古典的詐欺ではあるが、騙し、脅しの手口 ( 後述 ) やターゲットを30〜40代の女性、特に子持ち主婦に絞っている

ところが他の同種の犯罪とは質を異にし、詐取金額も桁違いに高額なところがきわめて独特である。

筆者は(有)神世界とその系列企業である(有)びびっととうきょうが行ってきた事実を具体的に提示し、神世界教主 ・ 齊藤亨、(有)びびっととうきょう社長 ・ 和田美和 ( 尊称会主 ) と夫の和田健史 ( 通称緑 )事 務局長を告発する。

1、宗教団体であることを隠匿
(有)神世界とその関連サロンでは、「 宗教なのではないか?」 という客の疑義に対し 「 ここは宗教ではない。 会社です 」 と虚偽を繰り返してきた。

昨今宗教まがいの霊感商法事件が相次いだため、自らが宗教団体であることを隠蔽したかったからである。
 
かつて神世界が客に販売していた「 参拝の栞 」 という小冊子には、「 会則 」 のページに同団体が宗教団体であると明記してある。 この事実を隠すため、神世界は客に 「 参拝の栞 」 を販売する際、あろうことか 「 会則 」 のページをそっくり抜き取って販売していたのだ。

ところが事件後隠匿による詐欺性を指摘されるようになり、最近では臆面もなく 「 宗教ではないと説明してもなかなか理解してもらえない、それならば宗教でもいいです 」 と開き直っているという。 ここまで信者と宗教と自身の教義を白地に愚弄した宗教団体がかつてあったか。

2、盗作及び著作権法違反
客に販売するお守り袋に入った 「 ライセンス 」 と呼ばれる仏画は、岡田茂吉が描いた仏画の完全な盗作及び模写であるにもかかわらず、教主 ( 齊藤 ) が描いた 「 ほんとうの神様のお姿 」 だと称し、105,000円〜525,000円で販売していた。

御神体として山梨県の玉川本部に掲げている千手観音像も岡田茂吉が描いた千手観音像を一部改変しただけの盗作模造品である。

また神世界は姓名判断や改名も行っていたが、改名にまつわる判断資料も 「 熊崎式姓名学 」 の模倣でしかない。 他者の著作権を踏みにじるこれらの盗作は著しく品性を欠く行為である。

3、公序良俗違反
市価184円のペットボトル入りの水を、あたかも霊力があるかのように装い、原価の約100倍以上の2万円や場合によっては3万円で客に売りつけていた行為は、明かな公序良俗違反である。

4、「 御霊光 」 という名の詐欺
@、何ら科学的根拠がないにもかかわらず、「 ヒーリングを受ければ○○がよくなりますよ 」 と客に告げ、それを誤信させてヒーリングを受けさせ対価を得ていた。

因みにここでいうヒーリングとは、教主 ( 齊藤 ) が 「 御霊光 」 と呼んでいる 「 “私” を通してしか伝達できない太陽神から来る最高級で最も強力な霊光 」 と同義であるが、前述のとおり宗教色を隠匿する目的で一時期 「 ヒーリング 」 と称していた。

A、家系図などを書かせた上で、「 先祖の霊が祟っている。 鎮めるには御祈願が必要 」 等と脅して高額の祈願料を詐取していた。

例えば、ある女性は家系図を書かされた後、親族が非業の死を遂げていることや、先祖の墓の整備が十分できていないことなどにつけ込まれ不安を煽られ、「 霊のお迎え 」、「 お墓のお浄め 」 などと称する単独の祈願を唆され、常識を逸脱した高額な祈願料を徴収された。

またそれに付随する祭典の参加費用計約50万円、「 昇魂願い 」 等と称する祈願料を毎月3万円から5万円支払ってきた。 それに要したお金は計約70万円になる。 これらを合計すると、お浄め ・ 御祈願にかかった合計金額は約120万円になる。

B、個人が抱えている色々な問題に言葉巧みにつけ入り、「 大祭 」 と呼ばれる式典に参加すれば問題が解決するかのごとくに誘導し、高額の参加費用や、「 玉串 」 と呼ばれる献金をさせていた。

C、「 御霊光 」 を浴びれば問題が解決するかのごとくに誘導し、「 ○○の祈願 」 と称しては多額の費用を徴収していた。

例えば、「 幽魂特別救済祈願:300,000円 」、「 この時代を共に生き共に栄えるための御祈願:100,000円 」、「 合同天下を分ける御祈願:50,000円 」、「 自分のために大切な方との御祈願:100,000円 」、「 御名前昇任御祈願:100,000円 」、「 特別御祈願:50,000円 」・・・・といった高額なお金を出させて祈願を受けさせている。

D、科学的宗教的根拠を持たない 「 神書 」 なる書物や、教主 ( 齊藤 ) が書いた習字に何らかの霊的な力があるかのごとく誤信させ、それらを高額な金額で購入させていた。

例えば、神書:10,500円 ( この団体の教典 )、「力」ライセンス:105,000円 ( 力の文字が書いてあるだけ )、「 神力 」 ライセンス:525,000円、「 大神力 」 ライセンスに至っては1,050,000円である。

E、遠く離れた家族などにも 「 遠隔 」 と呼ばれる方法で御霊光を送り何らかの変化をきたすことができると誤信させ、対価を得ていた。

F、客の土地や家に関して不安を煽り、祈願をさせて高額の代金を詐取する方法を常習的に行っていた。

例えば、新たに家を建築する客に対し 「( その土地には ) 蛇霊がついている、狐がいる。 親戚とうまくいかないのはそのせいだ・・・ 」 等と断定的に告げ、客がどうしてもその土地に家を建てなければならないと伝えると、「 ご祈願で解消できます。 130万円以上です 」 と言ってそのお金を詐取した。

G金銭的被害だけが神世界の被害ではない。 神世界の甘い誘導と脅しの言葉を信じ、全てを神世界のために費やしてきた女性が、ある日突然神世界の欺瞞に気づいたときの精神的ショックは尋常ではない。

神世界に言われるままそれまで勤めていた会社を辞めて神世界スタッフとして働いてきた女性も多い。 お金と時間と、場合によっては家族を捨ててまで打ち込んできた神世界が偽物であったことを知り、精神的ショックから自殺企図に陥る女性や離婚を余儀なくされる女性も多い。

以上@〜Fに上げた行為は、神官や僧侶などが行う行為に酷似しているが、神世界でこれらの行為を行っているのは何の資格もない者である。

神官でも僧侶でもない者が、あたかも霊感があるかのように装って行う上記行為によって客から得ている対価は神官などが行う正当な行為の数十倍、時には百倍を超える法外なお金を収奪している。

本稿ではお金の詐取の手口を述べたが、もうひとつの柱である 「 神様との取引 」 と称する主婦に勧誘を強要する脅しの手口も実に巧妙だ。機会があれば論じたい。

神世界側はこれらを 「 客も合意の上の行為だ 」 と述べるであろうが、そうした行為に至る背景には客を不安に陥れる神世界関係者の周到かつ執拗な言動があり、その結果として客は巧みに心理操作されて上記行為を依頼させられているに過ぎない。 客の無知と弱みにつけ込み、言葉巧みに法外なお金を巻き上げる行為が繰り返し行われてきた。

神世界傘下には(有)びびっととうきょう以外に数社の同様な会社があるが、どの系列会社においても大同小異の行為が客に対して行われており、これらの犯罪行為が組織トップの齊藤亨の指揮下で組織的に行われていたことを示している。

中でも(有)びびっととうきょうは神世界の 「 胴体 」 であるとされ、中心的な組織である。 被害者の数は、びびっととうきょうだけで約6,000名と言われている。

昨年末来マスコミ報道や多くの被害者からの活動実態の告発、第三者の支援活動、神奈川県警の粘り強い捜査、そして裁判所による口座凍結命令により神世界の基盤は間違いなく弱体化している。

しかし(有)びびっととうきょう社長 ( 会主 ) の夫は 「 W●●●技術士事務所 」 なるペーパーカンパニーにびびっととうきょうのスタッフを引き入れて密かに活動している。

Xデー ( 首謀者の身柄拘束 ) は来る。 筆者はそれがいつ、どんな形で来るのか注視していく所存だ。

参考 「 ヒーリングサロンによる被害 」
http://www.geocities.co.jp/Technopolis/9575/vivid2.html