(平成12年3月27日)
- 本年に入り、警察官の再就職問題、裏がね? づくり、そして不祥事と何かと警察に対する国民の信頼性を損なう事案が続出している。 本職もその中にどっぷりとつかってきた一員ではあるが、ここで全てを明らかにし、警察社会特有の閉鎖性から解放すべく明るい21世紀を向かえられるよう警察官人生の反省に基づき告発する次第である。
以下、入手した上記告発文 の 全文−
「不祥事は何故起き、隠蔽しがちなのか」
一言で言えば部下の管理こそ昇進の早道だからである。 警察の仕事は組織力である、個人の能力にそんなに差があるはずない、個々の仕事が組織として集約され結果を生む。部下の不祥事が致命傷になる。 よってどうしても管理を厳しくせざるを得ない。
本職が警視庁警察学校の第1教養部(通称初任科といいまずはここで大卒8ヶ月、高卒一年全寮制のもと訓練、勉学等をする)の教官として高卒教場(クラスのこと)を受け持ったが、人生設計まで指導監督するのである。
採用され入校してくるわけだが1週間は仮入校といって厳しい規律のもとでこれから警察官としてやっていけるかを見極めるのである。 当然多少でも規律を守ることができなかった人間は即刻退校である。そのことを残っている人間に周知徹底させる意味を持つ。
給料も警視庁信用組合に貯金させ、月々わずかな小遣い程度を助教の許可のもと渡すのである。 もっとも全寮制の上、食事はもちろん制服等ほとんどが支給品であるからあまりお金は必要ではない。 土曜、日曜に外出時間はあるが現金をもたせては若いエネルギーをもてあましているのは明らかでろくなことをしないであろう。
こうして高卒教場で卒配(卒業して各所属に配置になること)までに大体200万円くらいを貯金させる。 そのお金をもとに人生設計までの雛型を用意し指導する。卒業したら夜間の大学へ進学を勧め、何歳までにこれくらいのお金を貯め、何歳くらいで結婚、これくらい貯まったら不動産を買い、子供の学資はこれくらい必要等の予定を立てさせ退職までにはこうこうだとプランを立てさせるのである。
警視庁信用組合は定年退職金以内であれば不動産の場合ほとんど全額融資をする。
この借入金が軽率な行動への抑止力になるという考えからである。 現に借入金のある職員の不祥事はあまり聞かない。 後述するがちょっとした癒着(おそらく一般社会からすればたかりといわれるのだろう)程度である。 そして本職のこの言い方が癒着の温床であることは間違いない。
初任科教養では年末年始の休暇がある。 地方出身者が多いので各JR本線ごとに教官、助教が引率し故郷の駅でおろすのも任務である。 途中開放感から遊びでもして何か起こされては教官、助教の管理責任になるからである。
休暇中も里心がついて戻りたくならないよう電話で近況報告をさせる。 一名危ないのがいて助教に現地にとんでもらったこともあった。 戻らないと職場放棄となりそれこそ初任科としての責任を問われるのだ。 幸い本職にはそのようなことはなかったが他教場で起こり、四苦八苦したこともあった。
学校内の言葉だが指名手配である。 とりあえずは連れ戻し退職届を出させる、あくまで本人自らの意思でやめさせるのである。 しかし脱落者がでるのは教官、助教の責任問題にもなりかねないのでそこのところの処理が難しい。
初任科卒業にあたり一部の人間に若干の不満が出る。 というのは各教場に場長という普通の学校のクラス委員にあたる職務がある、勉強、訓練の成績は悪くとも場長点があり必ずと言っていいほど警視総監賞を授与される。 そして卒配される警察署へのこだわりもある。
やはり中央に位置する警察と多摩の方とでは感覚的に異なる。 こういった些細な不満というかわだかまりがその後の警察官人生にすくなからず影響を与えていると思われる。というのは警察官を拝命した時点からその個人に身分記録表というものがつく。
ここにはありとあらゆる個人の記録が記入され、昇任試験、移動のさいの参考となるものである。 何か問題があったりしたならばそれは赤字で記入され、昇任試験等に大きな影響を及ぼすものである。
本職が某署副署長時代に拳銃の使用についての記入を眼にしたことがあったが、拳銃等使用規定に基づいてのものであったであろうが拳銃を抜いて何らかの被疑者を追何したということが異常視されるのである。
さらに初任科では1期(警察学校に入校する時期によりクラスに○○期とつく)違えばごみ同然という言葉、教官助教いわゆる階級社会がゆえの絶対的服従の洗脳の場でもある。組織であるがゆえに統一性のため上階級の絶対性が必要不可欠である。
国民のほとんどが経験もなくなった軍隊と同じと批評される所以である。やはり後に述べるが上級職警察官といわゆるたたき上げという地方公務員の警察官との軋轢もここに基本がある。
現在キャリアの制度が大問題になっているが、いわゆるたたき上げといわれる警察官同士の中でも小規模でもあり、権限などはおぼつかないものであるが同様の軋轢があるのも事実である。 警察学校の同期生が片や署長、片や巡査長の交番勤務ということがかなりあるのだ。 いくらキャリア制度を見なおそうが決して根本的解決にはならない。 極論であり問題もあるが階級制度そのものの撤廃とかでなくては絶対に変わらない。
話が少しずれるが警察機構改革委員会なる名称のものがもうけられ議論されるらしいが、われわれたたき上げの一応幹部職員といわれているものからしてみると何らの期待も望みももっていないのはお互い仲間内で飲んだ席での愚痴にもならないたわごとである。
公安委員会にしても、監察にしても警察官である本職が言うべきことではないし不可能なことではあるが、そのメンバーのなかに暴力団(世の中を達観しており人間としてもかれている組長もいる)、オウム、過激派ぐらいの人間を入れるぐらいの事でなければ今までの繰り返しであり、国民の非難からの一時的避難かめくらましに過ぎない。 40年近くの警察官人生をおくってきた本職の本音である。
卒配になると独身者は原則単身者寮住まいである。 警備要員を兼ねてということだがはっきりいって解放感から一般社会に野放しにするようで警察社会として恐ろしくてたまらないのである。
裏をかえすと全く信用することができないのである。 寮には門限もあれば寮務主任というものがおり、先輩もたくさんいる、必然と管理ができるというわけである。 約一年現場を経験すると警察学校の第二教養部(通称現任補習科)に約1ヶ月泊まりこみで再教育となる。
この教養が終了してやっと一人前の警察官ということになるのだが、この時にほっとした気の緩みかはめをはずす場合が見られる。 よって高卒連中には夜間の大学への進学を勧め、大卒には巡査部長への昇任試験の資格があるので準備を怠らないよう常に口をすっぱくして助言するのである。
この時期の本人の自覚がこれからの先の警察官人生を決定するといっても過言ではない。 さらには若いうちに経験しておけ、昇任試験への影響もあるからと機動隊志願も助言する。 機動隊には一種独特の厳しさがあり余計なことを考えている余裕もないからである。
機動隊は警備部に属するように警備主体であるから日常の訓練は厳しいし、周囲も昇任試験へむけての勉強が熱心である。 先輩後輩の区別も厳しく同じ釜の飯を食っているという連帯意識も強い。 外出も連れ立つことが多いので所轄の独身者に比べればいくらか監督管理は楽である。
話はちょっととぶが本職が中隊長として成田の警備についていた時のことである。
このころはそんなに緊張した場面はなかったが開港を控えそれなりに反対派との小競り合いもあった。 プレハブにしろ宿舎もできており警備としては当初のころのようにバスの中での仮眠を取らなければならないほどの厳しさは無かった。
そんな中3名の隊員が千葉市まで遊びに行ってしまったことがある。 交代休憩中の時間帯とはいえ正式には待機の時間にあたる。 若さゆえのエネルギーの発散であろうが職場放棄と紙一重である。 仕事に慣れ、さほど緊張する警備の予想が無いことゆえの心の隙というか気の緩みに違いない。
警備に支障をきたしてはと本隊に帰庁後始末書を書かせた上で配置換えをした。 機動隊にはそれぞれの階級により満期もある。 簡単に転属させるわけにはいかないのである。他の中隊でも同様のことがあったが依願退職させられていた。
どうしてこのような違いが出るかというと一言では言いにくいが、本職の場合は周辺にどれだけ漏れてしまったかで判断した。 本人達の属する小隊長の監督責任も当然あるのだが不問にした。 というのは休憩中の睡眠時間中まで眼を光らせるわけにもいかないであろう、あまりにも厳しく管理することも仕事の士気にかかる問題である。 当然大隊長には報告しなかった。 つまり隠蔽したのは本職の身の保全である。
世間でよく言われるところの身内に甘い、かばいあいという意味合いは少ないのである。できる限りの狭い範囲内で処理することが最善であることは理解してもらいたい。 本職が署長時代に耳にしたというか報告を受けた事案が4件ある。
1件は署員によるタクシー強盗である。 そういうと大事のように思われるが要は酒に酔い料金のトラブルから運転者をこづいた事案である。 扱いが他の所轄であったのだが第三者的眼でみれば身内の甘さかもしれない。 警察官以外であれば間違いなく現行犯逮捕であったであろう。 その所轄の警邏係長の判断で酒に酔ったが上でのトラブルということで示談にもっていってくれたのである。
当然タクシーの運転者には警察官であることは隠されている。 あえて職業がトラブルとは起因していないし運転者にとっても料金が一番であるからである。 しかしここで笑ってすむ問題ではないがこのタクシーの運転者はかってに暴力団の構成員と誤解していたようで警察にも感謝していたそうである。
署長としてその係長、所属長に当然フォローしなければならない。 その内容、経費については控えさせていただくが、この係長が昇進にプラスになったことは間違いない。 前期の身分記録に記入されたからである。 こうした事例の記入の方法は事案の内容をもちろん記入するわけではない。 監督管理の能力が優秀というように記入される。 そしてその所属長も評価されるのは当然である。
当の本人は依願退職である。 ことの次第はともかく若い将来ある人間をつぶしたくないという表向きの理由と本人への説明理由だが、本心は何らかの懲戒がふくまれてはわれわれにも影響があるからである。
2件についてはそれぞれが一般に言うところの不倫である。 しかも1件は管内に住む暴力団の組長の愛人と深い仲になってしまったものである。 処理は副署長、刑事課長に任せたがかなり遠隔地に転属させた。
もう1件については一般職の独身女性職員との不倫であり、その妻からの連絡で発覚したものであるが警務課の教養係長なのである。 教養係りという職務の中には警察官としての自覚を持たせるべく指導監督する様々なカリキュラムを担当する立場にある。 不祥事でも職務上の問題でもなければ警察官としてふさわしくないとは断言できない。
しかも世間の道徳観念も失われつつある現実の中では何とも言いようのない事案であった。 双方ともに転属させたがそれで解決と言うわけでもないので、われわれの保身のつまり監督管理から遠ざけただけという無責任と非難されてもいたしかたない事案であった。
警察官の勤務状況等を観察する職務は人事の監察と各方面本部の査察とに分かれる。
人事の監察は私生活の分野まで及ぶのに対し、方面本部の査察は主として勤務状況が対象となる。しかしあくまで身内のことでありその日査察に出動する状況はそれとなく連絡が入る。
順序が逆になることもあるがたいていは本署により、署内の監察後各派出所を巡回する。必然と本署のほうからどちら方面に向かったか一報を入れるのだが、それをパトカーの乗務員がその役割を果たしある派出所の前でマイクを使用し来るぞと合図したのをちょうどきた方面本部の人間にみつかってしまい始末書を取られてしまった。 署長、副署長等には直接責任が及ぶものではないが署としては恥ずかしい事案である。
上記本職が直接かかわった事例を挙げたが、40年近くの警察官人生の中で見聞きした不祥事等は数えきれないほどある。 しかし一応これだけを読んで戴けばそれなりの体質みたいなものはなんとなく理解してもらえるのではなかろうか。
警察官でも普通の人間である。 統計的に言えばやはり飲酒の上での事件事故、不祥事が多い。 普段の生活に警察官があるゆえの制約もある。 飲酒がひとつの娯楽であり、仲間との一体感を生む。 しかし自己を抑制しながらの飲酒となるので警察官には酒に強い人間が多い。 その自制心を失った時日ごろの抑圧が一気に爆発し事件事故となる。
さらには昇進をあきらめた中での鬱憤、単調な仕事でありながら緊張感だけは持たなければならない中での勤務後の開放感、昇進、職務への不満こういったこと事項のなかでの気の緩み、油断等が事件事故につながっていくのである。しかしなんといってもその根本となるのは警察官としての自覚であることは間違いない。 警察官であるという自覚が自己規制になる。
それ以上のことは警察官も人間、くずもいるということになるがそれではすまされないのが警察官である。 昨今の警察官のサラリーマン化が内部でも取り沙汰されている。 刑事を目指したりだとか、昇進するというよりもキチンと休みもとれ勤務時間もきまっている交番勤務がいいと言うのである。
口にこそ出しはしないが仕事で命をかけてなどとんでもない、ある程度の仕事はして安定した給料と職が確保できればできるだけ楽をしたいという気持ちなのである。 この40年間をみてきて痛切に感じるのがこの警察官としての自覚が希薄になってきているということである。
隠蔽する体質と言われるがそれは民間企業であれ、マスコミであれ官庁であれ日本、いや世界の共通ではなかろうか。 誰も身内の恥を自ら話すわけはない。 ただ特に警察社会の場合批判も厳しい上に監督責任があり上司まで処分される。
上級階級は処分のためがゆえに存在するのではないかとさえ錯覚するほどである。
だから余計にひた隠しにする、なんとか無事にその任務を通過し次にステップしたい、本職を含めて大方はこんな気持ちではなかろうか。
神奈川県警の場合は大事になってしまったが、こういった場合一般社会に少なからず影響を与えかねない。 かつて警視庁でも経験したが(巡査による制服着用での強姦殺人)、トップの辞任に至る経緯の後は実績の向上こそ国民への信頼回復の最良の方策であるとの訓示がなされる。
一番がいわゆる暴力団への取締強化である。 それは当然なのだが実績、実績に追われる職務が強引すぎるという事から起こる国民への権利の侵害を引き起こしかねない。
無理な逮捕事案になるかもしれない、急に交通事故件数の減少目標のもとに取り締まりを強化しても国民の信頼回復にはつながらないであろう。 後に述べる上級職警察官と現場の警察官との軋轢の要因の一つでもあるのだ、つまり第一線の現場の警察官とそれを経験不足にもかかわらず方針を出す立場のギャップなのである。
ちなみに本職が知り得た事件、事故、不祥事をあげるが一部は記事にこそならなかったがマスコミにはかぎつけられている事案もある。
- ・泥酔者が暴れたため冷水をかけたところぐったりし救急隊を要請、
- 病院に収容されたが死亡。死因はいわゆる心臓麻痺。冷水との
- 因果関係ついては不明。
- ・自殺未遂の一報を受け、お前なんか死んだほうがいいと発言。何ら
- の措置を講ぜず引きあげた直後に自殺された。
- ・覚せい剤使用の女性容疑者の身体捜索のさい全裸にし、さらに尿
- 検査の際トイレのドアを開け放させた。
- ・暴力団構成員と組みみずから売春ホテトル業を経営し、検挙された。
- ・他府県のストリップ劇場でいわゆるまな板ショウに参加していると
- ころを公然猥褻で検挙された。
- ・泥酔者を一時は保護したもののその後放置し、翌朝凍死体で発見さ
- れた。
- ・独居老人宅を巡回連絡のため訪問。現金、他数点を窃取、待機寮自
- 室より発見された。
- ・カジノバー経営者より韓国ウォーカーヒルに接待され現金を供与され、
- 国内にもどっても出入りしていた。
- ・暴力団組長より、ローレックス男女ペア、及び高級外車を供与された。
- ・深夜警らと称しそば店の仕入れ品を窃取、派出所内で飲食した。
- ・某労働組合の郵便受けより、郵便物を窃取、被害届が出された。
- ・某国務大臣事務所に陳情活動をおこなっていた地元民と小競り合い
- になり暴行、傷害となり被害届が出された。
- ・深夜警ら中婦人の下着を窃取、寮自室より発見された。
- ・拾得物(現金を含む)の受付をせず自己の管理下においた。
- ・PC乗務員が自動車警ら中サイレン、赤色灯をつけずに信号無視し
- 交差点に進入、重症人身事故を引き起こした。
- ・押収品の裏ビデオを一部はダビングし販売した。
- ・覚せい剤を知り合いの暴力団構成員より無償にて譲り受け一部自ら
- 使用、販売した。
「いじめといわれる現状は」
ちょうど神奈川県警に事案があったので例として用いるが、その前に警ら隊、警戒係という部署について説明したい。
通常巡査は卒配になると派出所勤務となる。 現任補習科を終了しそれぞれ昇任試験、機動隊、専科、パトカー乗務員等めざすのであるがそのいづれをも希望しないのか、もしくは勤務態度等に問題があり進めないかなのであるが交番に勤務している者がいる。
ところが各派出所には定員があり次々と卒配になってくる新任巡査もいる。
いわばはみ出されるわけである。都心のように重要拠点例えば皇居、首相官邸、日銀、大使館及び各公邸等があれば機動隊とほぼ同様の職務の警戒係となる。そのようなものがない場合、さらに警戒係にも定員がありあきが無ければそのまま派出所勤務と同じ係りではある警ら隊となる。
巡査の異動の周期がほぼ10年ということから起きる問題である。 よって警戒係、警ら隊とも実務から離れる。 この場合の実務とは一般に派出所で扱う被害届の受理、遺失物拾得物の受理、交通違反等である。 内部で密かに呼ばれているところの巡査の吹き溜まりなのである。 その分隊長である巡査部長もほぼ同様のことが言える。 そうするとおのずと警戒係、警ら隊ならでは雰囲気というか、気持ちのあり方も含めての状況が作り出されてしまうのである。
この問題が署長会議の場までとりあげられたことはないが方面本部会議では一部議論になったことはある。 活用、活性化といってもはみだしてしまって入るのである。 はっきり言えばどうしても本人の努力不足を棚にあげてのひがみ根性のようなものの上に無気力としか映らないのである。 そしてほとんどが実績をあげることもない現状である。
よって新入隊員にその空気を吹き込むがための何らかの行動をとったというのが神奈川県警の例であろう。 それがえてしていじめととられるか、教育ととるかによるのだが、それこそ指導監督の立場にいるものの対処の甘さであると思う。
警視庁管内でもこうした警戒係り、警ら隊の連中が寮に住んでいる。 その中で多少のいじめなのか教育があることは耳にするが、ほとんどは怪我人が出るほどでもなければ程度をわきまえないほどおろかでもないので、時間の経緯の解決という繰り返しが現実である。
せいぜい柔剣道の稽古にかこつける程度である。 あとは卒配してきた職員の支給品と交換してしまうようなことの報告を聞いたことがあるだけだ。
階級社会である以上いじめは起こりにくい。 昇進していくものがそんなことで自分の経歴にあえて傷つけないであろうし、巡査であろうがいつ昇進してしまうのか判らないので上級になったときの恐れも抑制になっているのではなかろうか。
ましてやいじめられっぱなしと言うようなやわな警察官はその志からしていないであろうし、いじめられる原因があるような人間は退職してしまっているであろう。 全部が全部ではないがそんな暇がある職でもないし、そんなことをしていては職務遂行の妨げになるだけである。 せいぜいどこの社会にも意地悪な奴がいるだけであると思う。
先に記した事案の説明
先に記した事案はNO3、8以外は人事の監察までが調査に入った事案ですが発覚にいたる経緯は後に記すとして、調査報告書、関係者供述書、証拠品、証拠資料は全て一綴りにされ保管されます。
そしてその達(警察庁長官、警務局長他、警視総監、各部長等)として各所属長クラスに伝達されますが、それらは全て通し番号が記入され番号順に達綴りとして黒皮表紙のものに綴じられ厳重保管となり私物化できるものは一切ありません。
今春ころ裏がねつくり関連の週刊誌で何か領収書のようなものを眼にしましたが、あれは似せものと思います。 全て通し番号で各所属の会計課長(一般職)が厳重保管で抜き出すことは警察の金庫から現金を盗むようなもので絶対と言っていいくらい(過去に一度もない)不可能です。
よって何かあるほうが警察内部では不思議なことと理解されてしまうので上記のような説明が物語ると思います。 つまりわかりやすくいえば隠蔽工作のやり方です。 内部の当事者が自ら漏らすことはありえないし、上層部の知りうる立場のものもわが身に降りかかる可能性もあるので漏れません。
むしろ外部の人間が関係した場合に漏れる可能性が高いのでそこでのいわれるところの隠蔽工作が行われます。 そしてそれはそれぞれの事案により当然違ってくることなので以下の【事例】を参考にして下さい。
なお番号順に達等により認知していることを書き記しますが、年次については当時の関係者の処分にも発展しかねませんので勘弁していただきたい。 しかし全てここ10年間のものであることは間違いありません。
[NO1]
四谷署管内の暴力団系金融業者の出資法違反容疑事件で内偵。 実質のオーナー(社長は多くの場合逮捕用に準備される)に覚せい剤密売及び使用の聞きこみを得、千代田区内の愛人宅も出資法違反容疑で家宅捜査したところ、本人及び愛人の寝室のナイトテーブル上からごく微量の粉末状覚せい剤を発見逮捕した。 愛人はその場では逮捕せず参考人として同行。 愛人は某コンパニオン会社社長28歳である。
本人及び愛人の在宅確認が深夜になったため、取り調べは当然深夜帯である。 通常身体捜査は医師もしくは女性うんぬんと決められているが緊急を要する場合等の条項もあり男子警察官により女性の立会いも無いまま実施されたもの。
事情聴取のやり取りの中で女性が「そんなにいうなら裸にしてしらべろ」といった言わないのこともあるが、一応任意という形式は踏んでいるが、自ら進んで全裸になることは到底考えられない。 これはあくまで推察であるが(その時のこの事案を調査経緯、通達の記述による)下着姿までと思われる。
とにかく女性器の中もということで2名が指を挿入し、尿検査の際も事故でもあったら(自殺防止、証拠隠滅の観点から認められているが、医師もしくは婦人警察うんぬんの規定は当然ある)と扉を開放させた。
翌日弁護人と共に膣内裂傷の診断書が提出された。 その後の事情聴取をできないままこの女性に対する取り調べ打ち切りということで終結させた。 いいかえれば逮捕しない代わりに一切口外しないという取引。 2名の警察官については依願退職。
[NO2]
下谷署の刑事防犯係り。 ホテトルを始めた頃は2名であったが1名はその後大崎署に転勤となり開業。 どのように組んだのかは不明であるが、相手は松葉会副会長雨宮の構成員。 鶯谷界隈のラブホテルを舞台にし5、6件約20名のホテトル嬢を使い約3年間で3000万以上の利益をあげた。
もう1名は五反田でほぼ同様の状況。 当然社長というか表面には出てきていないが店長(松葉会雨宮構成員)の供述、本人達の銀行預金、生活ぶりから確認。本人達も認め、両名とも懲戒免職。刑事防犯係長、刑事課長、署長まで何らかの処分、確か訓告、戒告程度を受けた。
[NO4]
赤坂署と同一時期。麻布署の刑事防犯係、UとM。 当然赤坂署管内の事案ではなく青山、六本木、飯倉にかけてのカジノバー全般の問題である。 というのは約30軒、オーナーは10数人であり赤坂、麻布、愛宕管内にまたがっていた。 当然警視庁本部のグリーン部隊(通称であり現在は生活安全課の中の係りになっている)も所轄に兼務として勤務していた。
免職になった高橋が首謀者ということになっているが、処分された係長(当時、氏名は忘れたが記者クラブ等には記録が)確か事件後依願退職となっているのだが、本部、麻布も同様に手入れ、内定状況をもらしていた。 特にバクジー、フラミンゴ他を経営するオーナーは麻布署への接待攻勢が強く5月のゴールデンウィークに2泊三日でUとMを招待、100万くらいを儲けさせ、帰国後も上記両店で儲けさせていた。
どうして赤坂署だけの処分となったかというと当時の麻布署署長が人事の監察に相当働きかけたということと、六本木という地元の暴力団住吉会小林会との連携(つまり情報収集等で良好な関係と、小林会が同じ住吉系列と抗争中でその事件に対する協力関係にあった)に影響があってはいけないということと、警察の恥を2署以上にすることはないとのことで最小限度で処理したもの。
所属の異動はかなりしたが麻布の両名は巡査であり、経験者がいなくなるとの理由から見送られおそらくUについては現在も同一勤務。
この麻布の署長はその後確か愛宕の署長、防犯部付きから、割愛願いの範疇ではなく自らの売りこみでキリン麦酒の総務に勤務した。 パチンコ疑惑の平沢(現衆議院)の子分と言われ当時もそのラインから麻布を隠したと思われる。
[NO5]
捜査四課から丸の内署刑事課勤務木下。 確か巡査部長。 もらった相手は住吉会大日本興行副会長 河内組組長河内健。 ローレックス金無垢男女ペアー、外車はリンカーン。処分は確か諭旨免職。 何かの事件で逮捕された河内組の構成員の話から発覚。
[NO9]
三田署刑事課暴力犯係 山崎巡査長。 管内のNECに群がる住吉系総会屋排除名目NECへのつけまわし、転換社債を融資付きで供与。 ビール券についてはかなりの量を供与されていた。 ほとんどは金券ショップにて換金。
さらには住吉会大日本興行系組長に赤坂の韓国クラブの飲食代を数年間に渡り支払わせ、捜査情報を流していた。
覚せい剤はそこからでは癒着が続かなくなると住吉会向後一家構成員より入手。 一部は暴力団事務所家宅捜査の際発見を装い押収品とし、自分の功績としていた。暴力団側とは借金で逃れたいものと話し合いの上検挙していた。
一部は本人及び愛人の韓国クラブ女性が使用していたが三田署勤務時代は尿検査等できず発覚は後。 結局小金井警察署の派出所に転属させたが、どうしてこのような処分で済んだかというと母親が宮崎県で自民党の婦人部長をしており後藤田、亀井両議員にお願いしたもの。 小金井署では依願退職にもっていったが結局覚せい剤所持使用で月島署に検挙された。
その他については通達等により認知したものでそれ以上は詳しく覚えておりませんが、何らかの周辺取材でもう少しわかると思います。
